絵師文洲翁


絵師文洲翁

江戸末期、中仙道細久手宿の「笹屋」で生を受け、尾州藩御用達の絵師として活躍した小木曽文洲翁は(1794〜1866) 本名を真十郎という。幼いころから絵画に長じ、後に谷文晁の師事を受け「文洲」と号した。
花鳥や四季の景、人物画など軸物や屏風絵を得意とし、慶応二年四月に享年七十二才で一生を終えた。
開元院に奉納されたものに、梅の墨絵屏風、色彩孔雀の軸、文洲翁が亡くなる一年前に中国の故事を二間半の四枚襖に墨絵で描いた作品等がある。
いずれも寺宝と呼ぶにふさわしく、文洲翁が開元院の檀家であることは大変誇りである。

文洲翁戒名  方来軒文洲汎親居士





このように、開元院は中山道制定以前から係わりをもち、中山道を往来する人々の心のささえとなり五百年を歩み続けて来たと言えます。






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