木造十六羅漢
羅漢とは、正確には阿羅漢といって、サンスクリット語で「アルハン」を音写したも
ので、文字に意味はありませんが「尊敬と施しを受けるにふさわしい人」と訳されま
す。
もともと羅漢は、十大弟子中の舎利弗などの仏弟子の最高位にいる尊者を指していま
したが、後に修行の過程にある一群も含むようになりました。釈尊の眷属として仏法
を護持し、人々を救済することを誓った修行者です。特に禅宗では阿羅漢果を得るま
での厳しい修行に重きをおいて、羅漢像を尊崇しています。
石造十六羅漢
仏弟子として、あらゆる修行を完成して与えられた最高の位を阿羅漢といい、
信者から篤い信仰を集め、その功績に対して、
大きな福を授ける力を持っている仏さまです。
この十六羅漢さまは、開元院の山門が享和元年(1801年)に新築された時、
二階に奉安された木像を永久保存する為に、石仏として新造したものです。
この羅漢さまに手を合わす時、厳しい修行で得られた安らぎの心が伝わってきます。
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